10月全校集会
2学期が始まって1ヶ月がすぎました。今年は、ありの実祭、芸術鑑賞会、ヘレンズヴェイル高校の受入れが同時期にあり、いつもに増して行事に追われる慌ただしい1ヶ月でした。みなさんは、それぞれの行事を一生懸命に取り組み、充実したものになったと思います。
今月も週末には、マラソン大会、そしてすぐ中間考査になってしまいます。早めに準備に取りかかりましょう。その後2年生は、いよいよ修学旅行です。そうこうしているうちに、今月も終わってしまいます。しっかりと自分の時間管理をし、計画的な生活を送ってください。
さて、今日は、久しぶりに私の読んだ本について、少し話してみたいと思います。
この本は、皆さんも本屋さんで見かけたことがあるかと思いますが、金髪に、短いスカートの制服を着たギャルの写真が表紙、ああ、あの本と思う人も多いのではと思います。題名は「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40あげて慶應大学に現役合格した話」という本です。
前から、気になっていた本だったのですが、時間が取れずやっと最近読むことができました。このビリギャルを指導した塾の先生がこの本の著者です。
ビリギャルであるさやかさんが、この塾を訪れ、著者と出会い慶應大学へ
現役合格するまでのドキュメンタリーになっています。彼女は、中学からエスカレーターで大学まで行ける御嬢さん学校に入学したが、素行や成績が悪く大学への進学が危なくなった、高校2年生の終わりごろ著者の塾へ出向き、人生が変わることになる。志望校である慶應大学は、慶応ボーイってかっこいいよねって感じで決めたようです。
さやかさんは、当初、聖徳太子を「せいとくたこ」と読み、子という字が付いた名前なので女の子と思い、「超かわいそうじゃねぇ」といったそうです。太った子ではかわいそうでしょというように。また、東西南北の位置もわからなかったそうです。偏差値で言うと30以下だろうと書かれています。
こんな、ビリギャルが学習に目覚め、友達とカラオケに行きながらも、そこで塾の宿題をやっていたほど、本気で勉強し、慶應合格を勝ち取るのです。
読み進んでいき、合格したときは感動し、なぜか涙が出てしまいました。そこまでに数々のドラマがあったからです。
偏差値30以下の生徒、しかもあまり素行もよろしくないギャルが「慶應に行く」と言ったら、周囲の人たちは、「何馬鹿なことを言ってるんだ」と思うし、普通の子であれば、「絶対無理」と思ってしまうだろうと思います。
この絶対無理を克服し、夢をかなえたことがすごいと思います。多くの人は、できない理由を並べ、それを理由に途中であきらめたり、挑戦しないのではないでしょうか。何事にも、ポジティブシンキング、前向きな考え方が重要だと思います。是非、心がけて下さい。
この、本は図書館にも置いていただいています。興味のある人は、是非読んでみて下さい。時間がなければ、巻末の「さやかさんからの手紙」だけでも十分感動が伝わるかと思います。
無理といわずに何事も頑張りましょう。