校長室より

2011年7月の記事一覧

大人に感動を与えられる子どもを育てる

 震災から4ヶ月、なでしこジャパンがワールドカップで優勝し、誰もが諦めない選手の姿に
復興への思いを重ねたのではないかと思います。情熱をもって一生懸命やる姿は多くの
人たちに感動を与え、勇気を与えるものです。
 私自身、生徒の試合に応援に出かけ、多くの感動をもらっています。本当に子どもたちに
感謝感謝です。今回のなでしこジャパンの優勝で思い出した話があります。
 それは、平成19年度に文科省の中央研修で拝聴した弁護士であるとともに大学野球や
高校野球の審判もしている清水幹裕氏の話です。
 氏は講演の最後に、「大人に感動を与えられる子どもを育てて欲しい」「お願いします」と
述べられたました。講演から心に残ったいくつかの話を紹介します。
 ・良いチームを作ってくる監督は、明るくて潔い。悪いことは悪いと言える指導者
 ・名選手では、投手では、江川、松坂、桑田。バッターでは、清原、松井。
  江川はコントロールがすごい。江川は1球目に意図的にボール1つ外す。そして
  審判(自分)の判定に対し大学生のくせに「え?」という顔をする。「そういえば」
  とちょっとドキドキする。その心境を見通して彼は次にボール半個分外して投げる。
  審判は半個くらいのボールは簡単に分かる。ところがわずかな動揺が影響して「ボール」
  と言えない。思わず「ストライク」と言ってしまう。それを江川ストライクという。
  バッターでは甲子園で見たPL学園の清原が際立っている。普通のバッターはボールが
  5メートルまで来たら打ちに行く。清原はベース上にボールが来てから打ち始める。
  「なんでこんないい球を打たないのか?」と思っているとスパッと打つ。
  それでスタンドに入る。スイングスピードが違う。ものすごいバッターだった。
  長島、王になると思ったが。練習をあまりしなかったのでは。
  努力できることが才能である。松井や桑田のほうが才能があった。
 ・言い訳上手な子は愛に飢えている。その子は自分のしたことをいつも自分の外に探
  す。納得するように諭すことが大切。
 ・自分で自分を見捨ててしまわない → 何とかなる(明るく)と考え、努力する 
 ・エジソンの言葉
  「我々の最大の弱点は、あきらめることにある。もっとも確実に成功する方法は、
  もう一度だけ試みることにある。」
  (東大野球部の後輩金田君の話。高校時代柔道。東大は6大学で一番練習をする。
   その後も一人で黙々と練習をしている。不器用だからやる。大丈夫ですと明るく答える。
   3年で初めてヒットを打つ。4年生で十数本打ち打率トップ10に入る)
 ・人の前で失敗をする。人の前で恥をかく→人間を成長させる
 ・人の前で失敗することは本当につらいことだ→人の気持ちがわかってくる
 ・人間の本当の価値は失敗したとき、人に負けたとき、どういうふうに立ち直っていったか。
  立ち直ろうと努力していったか。
 ・自分にどうしょうもないことにくよくよしない。
 ・負けたくやしさとともに力一杯やった満足感→自分が一生懸命やったときに相手をたた
  えられる。
  (沖縄水産と天理高校との決勝戦。沖縄水産負けたが、最後の挨拶で相手に
   「おめでとう」)
 
 大人に感動を与えられる子どもたちを育てることが、教育に与えられた使命の一つと思い
ます。そのためには、何事にも自分を諦めないでひたむきに努力でき、相手を讃えられる
人間を育てることが大切だと思います。
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