校長室より

2012年10月の記事一覧

実りの秋になるように(10月全校集会)

さて、最近読んだ本に、こんな事が書いてありました。
人間は五千通りの可能性を持って生まれてくるということです。
猫は、生まれてすぐ人が育てても猫に育つ。犬は生まれてすぐ人が育てても犬に育つ。
ところが、人間は人間の子に生まれたからと言って、人間に育つとは決まっていない。
オオカミ少女の話を聞いたことがあるでしょうか。
インドの山奥でオオカミに育てられた二人の少女が発見されました。
オオカミが赤ん坊をさらっていって、穴の中で育てたのです。
人間の世界に連れ戻して、一生懸命人間に育てる教育をやったのですが、
とうとう二人とも人間に戻りきることができなくて亡くなってしまいました。
人間に生まれても、オオカミに育てられると人間の子もオオカミになる可能性さえもっているということです。
しかし、皆さんが今オオカミになってやろうと思ってもちょっと無理でしょう。
でも、皆さんは、今すぐにでも獣には簡単になれますよ。
どういう獣になれるか。それは「なまけもの」という獣です。
五千通りの可能性の中にはいろいろなものになる可能性があります。
そんな、世界でただ一人の自分を、どんな自分に仕上げていくか。
その責任者が自分であり、皆さん一人一人なんです。
人生80年として、一日二十四時間に当てはめてみましょう。
午前0時に生まれます。午前3時が10歳、午前6時が20歳、午前9時が30歳、
お昼が40歳、午後3時が50歳、午後6時が60歳、午後9時が70歳、午前0時が80歳ということになり、
私は現在午後4時を過ぎたところです。もうすぐ日が暮れます。
皆さんは、まだ、午前5時くらいです。これから一日が始まるところです。
皆さんの人生はこれから始まるわけですが、これから始まる人生を、どんな人生に仕上げていくか。
1つ心がけていただきたいことがあります。それは、
「たい」の奴隷にならないようにということです。
「もうちょっと眠りたい」「テレビが見たい」「メールがしたい」
いろんな「たい」を持っていると思いますが、どうか「たい」の奴隷にならないようにしてください。
五千通りの可能性の中で、すばらしい可能性をいかすためには、
「たい」に負けないよう、自律の力(自分を律するということ)をどうつけるかということが大切です。
この秋を、「なまけものの」のタイにならないよう頑張って下さい。
では、実りの秋になるよう期待して話を終わります。
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